ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜

この記事は クソじゃないアニメ Advent Calendar 2018 16日目の記事です。

この作品の評判がイマイチな理由を説明するのはちょっと難しいかもしれない。「ファミリー向けというターゲッティングはちゃんとできていたが、そのターゲット向けに面白い作品として作れていたかというと微妙」と思いますね。

今まで クソじゃないアニメ Advent Calendar 2018 で紹介してきた作品は、「ある点がものすごく足を引っ張っていて、それが許容できたらめっちゃ面白いです!」という作品が多めだったのだけれど、この作品について言うとそうでもないような感じがして、どういう人におすすめしたらいいか難しい……。

あらすじはWikipediaに細かく書かれているので、個人的な感想を書きたいと思います。

ジブリっぽいけどジブリには絶対作れない映画

企画の奥田さんがジブリ作品に関わっている人だという影響で、この作品もターゲットはジブリ作品っぽいんだけど、神山監督っぽさなのか、ファンタジーなんだけどSF要素が強くて、それもぶっとんだSFというより少し先の未来みたいなSFで、そしてロボットがとてもリアル志向(リアリティがあるというよりも非常に工業的デザインという意味で)だったり、非常に独特な作品だなと思った。夢の世界と現実の世界を行き来する過程が結構ややこしくて理解が追いつかない部分はあろうと思う(実際人を連れて見に行ったら話がよくわからないという感想だった)。

岡山県倉敷市児島に縁がある人にはおすすめの映画

本作のいろいろな部分が微妙と言われつつ筆者がこの作品を愛してやまないのはこれが理由かもしれない(笑)聖地巡礼もしてきた。というわけで、ここからは聖地巡礼してきたときの写真をご紹介しよう。

2017年5月に訪れたJR児島駅。駅はポスターがばーっと貼ってあって、森川ココネVerの「デイ・ドリーム・ビリーバー」が延々と流れている「完全ひるね姫モード」だった。

地元はやる気満々だったことが覗える。

映画の舞台となったところを走るバスはラッピングされていた。バスに乗ったら聖地巡礼者だとバレて(笑)一番前の席に誘導してもらいました。下電バスでこの区間を運転するドライバーは3人いるそうで、3人とも映画を見て観光案内できるように訓練されたとのこと(笑)

そして降りたのが、映画に出てくるバス停。沢渡造船もなく、タコの代わりに洗濯物が干されているが、まぎれもなく映画にでてきたあそこである。

ここから、これまた映画に出てきた細い路地を通って登っていくと

瀬戸大橋を左側に見るあの光景である。ちなみに児島地区を普通に回るとだいたい瀬戸大橋は右側にあるので、瀬戸大橋を左側に見る光景というのは相当狙っていかないと見れない光景である。ちなみに映画のカットはこの地点からの写真を何枚も組み合わせて広がるように描かれているそうだ(なので普通のカメラでは映画のカットそのままには撮れない)。

こんな感じで聖地には説明書きがあった。

さすが学生服をたくさん作っているだけのことはある児島、ココネの制服も作られていた。これは他のアニメ聖地ではほとんど見られない、児島ならではという気がする。

スタンプラリーをやっていて、予定以上に歩き回った気がする。

とにかく地元の熱意はめっちゃ伝わった。