ポッピンQ

この記事は クソじゃないアニメ Advent Calendar 2018 5日目の記事です。

ポッピンQというアニメをご存知でしょうか。

2016年12月23日公開のアニメーション映画作品です。

wikipediaには

当初は2017年1月公開を予定していたが、制作陣の予想を上回る大きな反響により2016年12月23日[2]に前倒しされ、さらに配給元である東映が正月映画第一弾・冬休みのメイン作品として拡大興行することを決定した。

とあるんですが、本当ですか。【制作陣の予想を上回る大きな反響】って。

実際には200館上映やったらしいですが人が入らないところも多く、2017年1月6日には上映終了してしまったところもあったとか。

そんなわけで興行的には大ポカもいいところのポッピンQ。ググっても上位表示されるのは酷評ブログ。

ポッピンQがこのような結果になってしまった理由は以下のような感じだと思います。

  1. ターゲットが不明確
  2. 宣伝がいまいち
  3. 合わない人には合わない

1.は、この作品がプリキュアを起点としていることは明白なのにもかかわらず、プリキュアを見る層がターゲットかというとそうではない作りで、大きなお友達しか見ないやろうなぁ、これ・・・という感じがあったところです。

2.については、Amazon.co.jpのBDのレビュー見るとだいたいこのようなことが書かれています。結局ターゲットが不明確なので訴求もうまいことできなかったということですね。それはそうといった感じです。

そして3.ですが、これは酷評ブログを読んだら「これは酷評言う人は並の作品じゃ満足しないタイプなんだろうな」と思いまして。それ自体は悪いことじゃないので、とりあえずポッピンQには合わない人はお帰りくださいとしか言いようがないです。どんな作品でも人を選びますので……。

あと「尺が短すぎる中に詰め込みすぎ」という意見がありましたが、48分の中に仮面ライダーの要素を全部入れた「仮面ライダーZO」を見てから出直してきてください。あれは本当に詰め込みすぎなんで。そういやあれも東映だわね……。

ではポッピンQはどのような人におすすめの作品なのか。ズバリ、「ストラトス・フォー」が好きだった人にはおすすめできる作品です。ここで「ガールズ&パンツァー」も入れようと思いましたがあちらは層が広すぎてミスマッチもあるかと思いますので、ズバリ、「ストラトス・フォー」が好きだった人、『若者の成長物語』が好きな人におすすめの作品です!

5人の中でも特に伊純と沙紀が中心になっていく内容だとは思うんですけど、いいじゃないですか、ちゃんとこう悩みを抱えながらも自分で乗り越えていってる感じが。「自分を変えられるのは自分だけだぞ、このまま卑怯者のままでいいのか」ですよ!

95分という中に「少女の葛藤」「同じような悩みを抱えるものたちが不器用ながらも前に進もうとする」「気がついたらいいチームワーク」「そして前に進むことができた伊純と沙紀(と残り3人)」と、見事なまでに『若者の成長物語』をまとめきっている作品だと断言できます。

ちなみに(残り3人)みたいな酷い扱いしてますけど、全員好きですよ。一番好きなキャラは日岡蒼さんです。あのニーソで踏まれたい。

そしてこの作品のBDを買った後に気がついたんですが、劇場で一気に見るのもいいですが、BDで特定のシーンを繰り返し見るのもいいですね。

「自分を変えられるのは自分だけだぞ、このまま卑怯者のままでいいのか」のシーンはもちろん、勇気のダンス・奇跡のダンスのシーンも何度でも見れます!これはいい。

そして東京多摩地区在住民にとっては聖地が豊富だったことも特筆すべきポイントです。特にあさひの最寄り駅である高幡不動駅はOSC行くとき必ず通るところなんで愛着もひとしおです。そのほか、中目黒も池袋もバッチリでした!見てきました!

そういやこんなこと書いておきながら、まだ田無には行ってないな…。

ちなみに中土佐町に関しては実情を無視して描かれています。高知県内のJR四国でICカード使えないから。簡易型ICカード改札機ないから。車両の塗装もデザインもどっちかっていうと土佐くろしお鉄道ぽかったけどあっちにもICカードはないし、そもそも中土佐町走ってないし。高知の描写にかんしてはアレです、アレ。

と、ここまでいろいろ書いてきましたが、本当に『若者の成長物語』としてよくできている作品です!そういうのが好きな人はぜひ見てください!

……自分が好きな作品の魅力を伝えるのって難しいんですね。なんかこう魂で見てしまっているのでうまいこと言語化できない。これからまた何本かクソじゃないアニメアドベントカレンダー書きますが、書く過程で僕も成長できたらいいなと思いました。