この記事は クソじゃないアニメ Advent Calendar 2019 8日目の記事 兼 don.8mitsu.net Advent Calendar 2019 8日目の記事です。
サークレット・プリンセスとは
DMM GAMES開発のPCブラウザおよびスマートフォン向けゲーム。本記事では特に断りのない限り、2019年1月から3月までTOKYO MX・AT-Xにて放送されたTVアニメ版について記述するものとします。
名作ではない。しかし、駄作とも言いがたい。これは、「究極の凡作」だ
ということについて、熱く語っていこうと思います。
前提条件
いわゆるソシャゲの宣伝アニメとして制作された本作。おそらく予算もスケジュールもカツカツで進められたことが想像されるわけですが、そんな中大きく破綻することのないアニメとしてまとめ上げたからこその「究極の凡作」といえるわけです。では、その「究極の凡作」の「究極の凡作」たる理由とは。
あまり動かさないことで大きな作画崩壊を防ぐ作風
正直言って本作の作画は良くない。絵がものすごく美麗なわけではないし、すごくよく動くわけでもない。
ところがこれは「カツカツのリソースで大きな作画崩壊を起こさないためにとられたギリギリのバランス」によってなされたものだと筆者は解釈している。
少なくとも「とても同じ人物に見えない」といったような描かれ方はなく、人物描写は低いながらも一定のレベルを維持している。
動きについてもあまり動かないながらも不自然な動きはない。これはあまり動かさないことで作画枚数を削減し、明らかに作画崩壊とわかる描写が発生しないように配慮した形跡が窺える。
また、背景でCGの利用を最小限にとどめているのも作画崩壊対策であろうと思われる(本作は「ブレイブウイッチーズ」でそのCG描写が問題視されたSILVER LINK.の制作である)。
本作は「低いながらも一定の品質を維持している」ことが最大の特徴である。本作は「キャベツ・ヤシガニ・ムサシ」とはならなかったのである。
ストーリーはどうだったのか?
個人的には楽しめました。が、一般的には「面白くない」と判断されるレベルであろうと思う。その最大の理由は、キャラクター描写の薄さである。
「ガールズ&パンツァー」が、あれだけのキャラの多さにもかかわらずしっかりした個性の描写があるにもかかわらず、本作はとにかくここが薄い。
サークレット・バウトと呼ばれる仮想空間でおこなわれる格闘技で、プリンセスカップという大会をトーナメント形式で進んでいく本作。対戦する各校のキャラクター描写がもうちょっとしっかりなされていればなぁ、という感想はある。
しかしところどころでスポ根ものらしい熱い台詞があったりするので、ここでも大きな墓穴を掘ることなくおさめている。本作が「可もなく不可もなく」と言える理由のひとつなんじゃないかなぁと思う次第です。
超豪華EDヴォーカル陣
ED曲「Circle-Lets Friends!」のヴォーカル陣が超豪華。「よくある声優n人組のED曲か……」と思ったら全然違った。
- 橋本みゆき
- 佐咲紗花
- 美郷あき
- CooRie
- yozuca*
- Minami
これは豪華。シングルを買うと、この豪華ヴォーカル陣がそれぞれソロで歌ったVersionも入っています。さらに言うと、このメンバーはED曲のためだけに呼ばれたわけではなくて、このメンバーで1曲づつ歌っているイメージソングミニアルバムというのが発売されています、が、カラオケに配信されなかったので私は買っていません……
ちなみにカーニバル・ファンタズムのOP曲はこのようなメンバーでした(3人同じ)
- 栗林みな実
- 橋本みゆき
- 飛蘭
- 美郷あき
- yozuca*
- rino
聖地巡礼
神奈川県町田市の風景がそこかしこに現れる。もちろん行ってきましたとも。
これは何話か忘れたけど本編に出てくる風景。
主人公たちがたむろしているバーガー屋のモデル。円筒状の特徴的な建物。
この2枚はED映像で出てくる風景。
蛇足:まだアニメは見ていないが、こんどは「女子高生の無駄づかい」の聖地巡礼に行きたい(東京都東村山市)。
まとめ
途中から「究極の凡作」関係ない話になってしまった気もしますが、この作品は「ソシャゲの宣伝アニメというノルマをしっかりこなした可もなく不可もない『究極の凡作』です!