ナースエンジェルりりかSOS

この記事は クソじゃないアニメ Advent Calendar 2018 22日目の記事です。

これまた古い1995年の作品です。でも1995年って言ったら「新世紀エヴァンゲリオン」も1995年なわけで、大して昔じゃないわけです(んなこたーない)。

未だに続いてるコンテンツあれば、当時から知る人も少なくひっそりとしたコンテンツもあるわけです。もちろん『ナースエンジェルりりかSOS』は後者のほうです。

『ナースエンジェルりりかSOS』(ナースエンジェルりりかエスオーエス)は、少女漫画雑誌『りぼん』1995年1月号から1996年6月号まで連載された、秋元康原作・池野恋作画の漫画。また、それを原作とした1995年7月7日から1996年3月29日までテレビ東京系列で放送されたテレビアニメ。

原作者とされる秋元康は「戦う看護婦」や「クイーン=アースとダークジョーカーの名前」といった概念のみを発案した事実上の原案者であり、詳細な作品設定を考案したのは漫画版の作画を担当した池野恋である。

でもアニメは原作とも全く違ったノリの作品だったんだぜ?(もっとも原作1巻までしか読んでないので後半で急接近した可能性はある)

時代は1990年代、「美少女戦士セーラームーン」を筆頭とする「少女漫画原作の変身ヒロインもの」が大流行した時期で、他には「愛天使伝説ウエディングピーチ」「怪盗セイント・テール」「赤ずきんチャチャ(アニメのほうな)」、また変身こそしないものの同じ系統上にある作品として「魔法騎士レイアース」があったりします。ちなみに「東京ミュウミュウ」と「神風怪盗ジャンヌ」はもうちょっとだけ後の作品なので若干時期がズレている。

まぁそんな時期に「赤ずきんチャチャ」の後番組として変身モノやることになったんだからこれはもうセーラームーンを超えるギャグアニメになること間違いなしだよなってスタッフも思ってたと思うんですけど、「セーラームーンにはしないで」って言われて、今作が初監督となる大地丙太郎監督が「じゃあ悲劇ですかね」というまさかの逆張りを提案。かくして本作は類似作品に見られないほどシビアな展開が繰り広げられる異色作品となったのでした。

とにかく知名度が低い

これに尽きる。好きだと言ってるコアなマニアはまぁまぁいるので、この作品はクソだと言われているかというと、クソと言われることもなく、知られていない

放映当時はVHSビデオソフトが発売されず、LD-BOXのみ(LD単品販売も無し)だったことや、その後のDVD化もかなり時間がかかったことなどから、本当に本作を視聴する機会というのが少ないのである。そんな歴史に埋もれてしまった「隠れた名作」、愛さずにはいられない。

余談:りりかなのはまどかを「魔法少女三部作」と読んで啓発活動していますが、反応イマイチですね!(当たり前)。まぁそれ混ぜるの的な反応を受けますが全部違うから三部作なんですよ。